3月からオンライン授業を始めて早くも半年が経ちました。
近隣の学校が休校になった4/10~5/18までの間、全授業をオンライン授業に切り替えましたが、今も教室での授業ではなくオンライン授業を希望する生徒もいます。
今月に入ってからは学校でもGIGAスクール構想への動きが見られました。松阪市の松江小学校では1月から一人一台iPadを導入する予定で9月から工事が始まっています。新時代へようやく入っていけるのかと思うと、うれしくなってドキドキしますね。
さて、この間に出てきたオンライン授業での問題が今どうなっているか、整理してみました。
まずはここで挙げられている「ノートが見られない」という点ですが、これは経験からしてだいたいわかるようになりました。もちろん、来始めて間もない生徒は別ですが、付き合いが長くなってくるとやはりその子の授業や問題への向き合い方がわかるようになり、おそらくこんな感じで解いているだろう、というおおよその検討がつくようになりました。
慣れてきた子の中には積極的に質問をするようになってきた子もいます。個別指導ではないのだけどもほかの生徒の様子が目に入らないためか、マイペースで集中できるのか、解くスピードも速くなり、成績も全体的に上がってきています。
絵や図を描いてもらったものを見たいときの生徒側のカメラの操作も慣れてきて、ピント合わせが上手くなった子もいます。
子どもたちは想像以上に順応が速いですね。
次に「プリントの配布に時間がかかる」という点ですが、これも生徒たちはすぐに慣れてくれました。こちら側で用意した画像をDropboxというアプリを使って渡しているのですが、これが予想以上に便利で、今では教室で授業を受けている子でも普通に活用してくれています。漢字テストの直前に答えを確認したり、授業で解説した動画を見ておさらいしたり、宿題ではリスニングの音声データを拾ったりと様々です。
もはや紙媒体を手渡しする時代ではなく、文書に加えて音声や動画を配信する時代。
しかも生徒側から質問がある場合、問題を写真で撮ってアプリに入れ、こちら側で確認して解説する、ということもスムーズにできるようになってきました。
これこそメディアリテラシー(情報媒体活用力)の向上ですよね。時代に必要な能力を育てていく、という面からもサポートできるのは、私たちにとってもうれしい限りです。
さらに「プリントをデータで送ることにより、書き込みがすぐにできないのは不便だ」、と話しましたが、むしろ書き込みができないからこそノートで問題を解くことが増えました。画面に問題を大きく映して問題をノートに写して解く。デジタルで教科書を開いているのと同じ感覚です。教科書にチェックを入れるのも、画像にマーカーで印をすることで間違えたところを重点的にやり直すことができます。
多少個人差はあるものの、本来の勉強の仕方をオンライン授業でも身につけられるようになってきたのではないでしょうか。
ただ、新たな問題としてはオンライン授業をじっくり受けられる環境にあるかどうか、ということが出てきました。家ではどうしても人がいるために集中できなかったり、講師が目の前にいないがために気が緩んでしまったり、合う合わないなどのタイプもあったりします。できるだけ声がけはさせてもらってはいますが、こればかりは正直なところどうしようもないのかな、と思ってしまいます。せめて余儀なくオンライン授業に切り替えるということのないよう、コロナ対策をしっかりしていきます。
教室での授業(オフライン)、自宅での授業(オンライン)、どちらもメリット・デメリットがありますが、どちらも差違のないようにしていけるよう、今後も改善できるところはしていきたいと思います。
塾生たちからも気づいた点があればどんどん言ってくださいね!
一緒にこの波、この時代を乗り越えていきましょう!!