先週末に大学入試の大きなテストがありました。
大学入試改革で、今年度からセンター試験に代わって始まった大学入学共通テストです。
思考力・読解力・情報処理能力など、近年求められている力が試される入学試験です。
全体的には問題の文章量が増えたと指摘されています。
これは予想通りで、多い情報の中から必要なもの・正しいものを速く見つけ出す力がどの科目においても要求されています。
何より今回のテストで特に注目すべきなのは英語でした。
どう変わるのか、という議論はこれまでされてきたので、情報はありました。
言われていた通り、文法・発音・アクセント問題がなくなり、代わりに読解問題が6ページ増えました。
リスニングは1回しか読まれない問題が出てきました。しかも6問中4問。
答えが一つとは限らない問題が予想されていましたが、今年はそれはなかったようですね。
ただ、今後はそうした幅を持たせる、多角的な視点から解答させる問題は出てくる可能性があります。
日常生活をより豊かに、快適にするのにどうしたらよいか?という問いかけのような、発想力や活用力が試されるような問題も出てくるかもしれません。(そうなると採点が大変なので、出てくるとしても2次試験ででしょうけど。)
あるいはこのコロナ禍がすぐに収まるとは思わないので、ポートフォリオやデジタル作品などの提出で評価する大学がもっと増えるか。少子化の波で人材の魅力を存分に表現できる機会は増えていくとは思います。
今後はとにかく油断なく、基礎力を身につけながらそれを活用できる思考力・判断力・表現力などを鍛えていくべきですね。英語のテストは数年後には廃止されて民間のもので代用される可能性が高いので、それらのテストも受けながら力をつけていくといいと思います。
もちろんベースとなる人間力とでもいいましょうか、人としての魅力も磨いていきたいですね。
~追記~
個人的には、国語で「妖怪」や「羽織」などを題材としているところに、大流行の鬼滅の刃を意識して出題したのかなと感じました。地理Bでもアメリカの大統領選挙というタイムリーな話題が出題されていて、社会で時事ネタが出されるのと同じような感じで文章の作品を選ぶ、というのもあるのかもしれないと思いました。そのほうが学生も興味を持って取り組めるかもしれないし、血の通った問題であるような気がしていいような気がします。まぁあまり感情移入してしまうと足元をすくわれてしまいますが…(^-^;